本日は神奈川県横浜市で『復刻 赤い鳥の本』を買取しました。
大正7年(1918年)創刊された「赤い鳥」。ちょうど今年創刊100年です。
「赤い鳥」とは児童向けにつくられた隔月刊の読み物誌で、童話や童謡詩、読者からの投稿などを掲載する本でした。
小説家鈴木三重吉が長女の誕生をきっかけに子供たちに良質な読み物を届けたいと出版を始めました。鈴木三重吉が記した「創刊に際してのプリント」を読むと会員になった人へ直送するという形をとっていたようです。
この「赤い鳥」を昭和52年に復刻したのが今回買取をさせていただいたものになります。
この商品は化粧箱入りで箱の装丁はいわさきちひろです。
15冊の童話は以下の作品です。
「おもちゃの裁判」久保田万太郎
「夢の卵」豊島与志雄
「莓の国」楠山正雄
「木の葉の小判」江口渙
「竜宮の犬」宮原晃一郎
「鸚鵡と時計」西条八十
「石の猿」小山内薫
「ふくろと子供」久保田万太郎
「救護隊」鈴木三重吉
「鳥追船」長田秀雄
「小さな草と太陽」小川未明
「三人兄弟」菊地寛
「古事記物語」上下巻 鈴木三重吉
「帰れる子」宇野浩二
「赤い鳥」に掲載された文章の形式で童謡詩というものがあります。童謡というと今では歌われるものという感覚ですが、「赤い鳥」に掲載された時点ではまだ曲はついていません。あとになって曲がつけられ広く知られる事になった作品が多くあります。
西條八十の「かなりや」に成田為三が曲をつけ、後日楽譜が掲載されたところこれが評判となり、メロディのついた童謡が生まれたという経緯があります。
北原白秋の「赤い鳥小鳥」「あわて床屋」「からたちの花」など今でも歌われる作品が多数この時代に生まれています。
童話、物語では芥川龍之介「蜘蛛の糸」、有島武郎「一房の葡萄」、新美南吉「ごん狐」などの他、宇野千代、小川未明、小山内薫、菊池寛、久保田万太郎、久米正雄、島崎藤村、坪田譲治など一流作家が作品を書いています。
そしてこちらが赤い鳥創刊号です。この絵もすばらしいです。
作家、作曲家、画家などが連携して子供向けにいいものを作ろうとしていたという事がよくわかる品でした。
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