先日買取させていただいた商品に、NECのPC-9801用ゲームソフトが大量にありました。その中にビジネスシミュレーションゲームというとても興味深いジャンルのものがありました。
コーエーの1992年に発売された『リーディングカンパニー』という作品です。
これは家庭用ビデオデッキの開発にかかわる企業間競争をテーマにした経営シミュレーションゲームです。
ゲーム内容は営業部門・製造部門・開発部門・経理部門の各視点からゲームを進めていき、競合他社に勝つというのがゴールです。
このゲームパッケージには付録として、中川靖造氏の「VTRウォーズ!70s」という、世界及び日本のビデオ録音技術と家庭用ビデオデッキの開発、販売、他社との確執などが詳しく書かれていて、大変面白いものが付いています。
家庭用ビデオ以前は業務用として、オープンリールテープを使用していましたが、それでは家庭には普及しません。1965年以降オーディオではオープンリールテープからカセットテープへの移行が進んでいましたが、この方法をビデオテープに応用しようと各社試行錯誤をします。
まずはSONYが1970年にUマチックを発表しますが、価格が高く業務用で使われるだけで普及はしませんでした。その後SONYはベータマックス方式を発表し、他社に声をかけこれを業界標準にしようとします。しかし、SONYの技術者は自社の技術がいかに優れているかという話に終始し、他社の技術者の反感を買います。このあたりから、ソニー対他社という構図が生まれていきます。
結局はSONYのベータ方式は技術や性能はすぐれているが、価格は安く性能はそこそこというVHSにだんだんと水をあけられていきます。
このあたりの史実は会社を経営していく上で、大きな示唆を含んでいます。現在でも同じような事が繰り返されています。このゲームはそれをパソコンの中で経験できるというちょっと優れものの作品です。
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