イギリスのロックバンド、クイーンを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒット上映中です。日本では2018年11月9日公開でした。土日は満員、平日の昼間でも観客数が8割くらいだったという情報もあります。この手の音楽映画は単館上映、それも2週間程度で終わってしまう事が多く、上映中に急いで行かないと見られないというのが普通でした。それでも運よくDVDになれば見る事ができますが、多くの音楽映画や音楽ドキュメントは興行的にさびしいものがあります。
ところがこの映画『ボヘミアン・ラプソディ』は大ヒットしています。この要因はなんでしょうか?
1970年代クイーンを中学生、高校生の時にリアルタイムで聴いていたという世代は、圧倒的に女子でした。
デビューアルバム『戦慄の王女』が発売されたのが1973年です。まだこの時は音楽業界内の評価もかんばしくないのですが、1974年第3作目の『シアー・ハート・アタック』のなかの「キラー・クイーン」がヒットし広く知られるようになります。
そして、翌年1975年初来日の際は空港にほぼ女の子ばっかり1200人がつめかけるという現象に繋がります。この当時ロック雑誌「ミュージック・ライフ」では大々的にクイーンを取り上げていてその影響もあったかた思いますが、この日本の女子に人気が出てそれが世界に波及するという事はしばしば見られます。ベイ・シティ・ローラーズやチープトリックなどがその例です。そしてこの年の末に発売された第4作目の『オペラ座の夜』の中の「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットとなり、ここからクイーンの全盛期を迎えます。
「ボヘミアン・ラプソディ」については是非映画をご覧いただいて、その革新性、コーラスのすばらしさ、ロックというものを崇高な芸術というところまで昇華させた彼らの姿を感じていただきたいです。
今回の映画の観客層を見ていると、同時代に聞いていた人ばかりでないという事がわかります。
その理由は数々のヒット曲を出していてなじみがあるということばかりでなく、クイーンの曲がテレビのCMにしばしば使われていたという事があります。車やビールや清涼飲料、化粧品、テレビのテーマなど多くの曲が使われていて知らないうちに曲を聞いていた、という事も大きな要因かと思います。
その後、クイーンの代名詞的なコーラスワークの美しい曲から、いろんなテイストの入った第7作目『ジャズ』を経て、60年代ロックぽい「愛という名の欲望」、ファンクっぽさもある「地獄へ道づれ」などのヒットもとばしていきます。
その後、フレディ・マーキュリーの死という悲しい出来事が待ち受けているわけですがこのあたりの出来事は映画でご覧ください。
この映画にあわせたかのようにディアゴスティーニ社からはクイーンのアナログ・レコードを隔週刊で発売する企画が始まっています。
ディアゴスティーニ社はビートルズやジャズのシリーズなどもアナログ・レコード出していました。この試みはアナログ・レコードを聴いていた世代が懐かしがってまた購入するという事もあるでしょうが、若い世代がアナログ・レコードを聴くいいチャンスを与えていると思います。
あと、音楽関係の映画では2018年11月23日公開の『エリック・クラプトン~12小節の人生~』があります。
こちらは、現在まだ活躍している現役ミュージシャンの伝記映画です。
エリック・クラプトンは子供の頃の生い立ち、ドラッグや酒、友人ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドとの結婚など、いろいろ複雑な人生を送っています。その人生を自ら語るという構成がとても刺激的です。
電脳遊幻組は、アナログレコードや音楽ソフトも買取しています。大量にあるLPがあって処分しようかなと思ったら電脳遊幻組にご相談下さい。無料でお見積り査定も行っています。出張買取、宅配買取、持ち込み買取などお客様のご都合にあわせ買取をいたします。
宅配買取・出張買取・持ち込み買取など「買取の手順」はこちらに詳しくご説明してあります。
お問い合わせは
TEL:044-948-7666
又は下のボタンからメールにてお問い合わせください。
メールフォーム