レコードプレイヤーで音を読み取る仕組みは針先でレコードの溝を読み取ると、その振動を磁石の力を使って電気信号にかえて音を増幅させます。その重要な役割をするものを「カートリッジ」といいます。
一般にこのような形をしています。
この部分を細かく分けると、
という3つの部分に分けられます。
今回買取させていただいたカートリッジには代表的な3種類の構造のものがありましたのでご紹介します。
まず一番ポピュラーな形式のMM型です。
ドイツのオーディオメーカーElectro AcusticのSTS-455という機種です。
MM型の特徴は出力が大きい事、針先の交換が簡単である事です。
もう一つのMC型はMM型よりも高域の周波数帯域の再生に優れます。しかし、出力が小さいのでこのMC型を使う場合は別途昇圧のトランスなどが必要になります。また針先と本体は一体型のため、針交換の場合は本体ごとの交換になります。
こちらのカートリッジDENON DL-103は、MC型のスタンダード機であり、1964年の発売から現在まで生産されているロングセラー商品になります。また放送局などでの使用用途で開発されていた経緯もあり、これで再生した音が基準になってもいます。
そしてMM型、MC型のいいとこ取りをしたのが、MI型というものです。このMI型はいろいろな名前が付けられた類似方式がありますが、これはこの構造に関してSHURE社が特許を持っていたための苦肉の策のようです。
MI型のカートリッジで有名なのはアメリカのEMPIREです。
S-4000 D/I という型番のものです。こちらの特徴はなんといっても再生周波数帯域が10~40,000Hzまであるという事です。通常は20,000Hz程度までですので突出しています。これは、1970年代に作られていた4チャンネルステレオのCD-4システムに対応する為につくられていたという事のようです、今では4チャンネルステレオのCD-4レコードは、作られていませんが、この時期に周波数帯域を広げる技術のおかげでその後のレコード再生のクオリティがあがったという副産物がえられました。
アメリカのADCからはMI型と似た構造のIM型のQLM34 MK Ⅲという機種が出ています。
カートリッジを取り付ける部分をヘッドシェルといいます。今回の商品では、アメリカのADC製、DAM(第一家庭電器)製そして品川無線株式会社のGRACEというものがありました。
GRACEのトーンアーム、ヘッドシェルは注意が必要です。
通常のヘッドシェルの配線は写真のように左下=右チャンネル、右下=左チャンネル、左上=右アース、右上=左アースという配列です。
GRACEの場合この配列が左右逆になっています。
今まで使っていたシェルをGRACEに変えたりした場合、この配線の色を信じて配線するとまるっきり左右逆の再生になってしまいます。なぜこのような独自配線になっているのか、不思議でなりません。
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買取価格:レコードプレイヤー
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