今回買取させていただいたのは、アナログ・ミキシング・コンソールEURORACK MX2004Aです。
ベリンガー社はドイツで1989年に設立された音楽機器メーカーです。
買取にお伺いした時に、コレクションなどへの思い出を語られる方もいらっしゃるのですが、今回はお売り頂いた方からのこの機材への熱い想いをメールで寄せていただきました。
90年代後半から2000年代初め。爆発的に進化するコンピュータとインターネットで、世界が一気に広がり繋がっていった革命期。
その波は音楽の世界にも押し寄せました。本格的にコンピュータを迎え、面白い音が無限に作れるようになる中、どのように音楽として、もしくは、もっと新しい表現として昇華させられるのか。プログラミングやネットワークエンジニアリング以外にも、映像、身体表現、舞台、認知科学、電子工学、哲学、批評、社会科学、建築、空間設計など、いろんなジャンルと絡みながら、次々と新たな音表現やプロジェクトを生まれました。音響、IDM、エレクトロニカ、ポストロックなど、新たなジャンルを示す言葉も生まれましたが、そんな枠には収まるまいと、日々未来へ向かう冒険者のような心持ちの音楽キッズも多かったのではないかと思います。
そんな一人、コンピュータ音楽を専攻し、新しい音を探求する学生だった僕の家には、同じように新たな表現を模索する人がよく来ていました。いろいろな音楽機材やコンテンツを持ち込まれ、何が新しいか、面白いか、すごいか、未来はどっちか、ひたすら探求し実験するような、楽しい日々でした。
その僕の家で要となっていた機材がミキサーです。あらゆる音をまとめ、一つのスピーカーから出していました。PC、自作電子楽器、ターンテーブル、CD/DVDプレーヤー、サンプラー、シンセサイザーなど。そして重要だったのがフリーのステレオミニプラグ。僕の家に来た人は大概そこにまず自分のPCを繋ぎ音を出し、それから対話が始まったものです。ミキサーは僕らを繋ぐ機材でもありました。
愛用していたミキサーはBEHERINGER製。他メーカーと比べて驚くほど安く、仕様上の機能も決して劣っていませんでした。さすがにMackie、Soundcraft、Yamahaなど、プロ標準メーカーのような太い音までは望めないものの、それを補って余りあるコストパフォーマンス。BEHERINGERの社是は「性能は倍に、価格は半分に」。倍の性能かはともかく、高級品に感じられていた16chミキサーが自宅に設置できたのは、その圧倒的な安さのおかげでした。その後も、いつかは立派なミキサーを!と思いつつも、資金は他の機材やコンテンツに向けられ続けました。それだけこのミキサーの使い勝手がまずは十分だったのです。
圧倒的なコストパフォーマンスで学生の創造性を支え後押ししたBEHERINGERのミキサーは、音楽制作の裾野が更に広がった今、さらにいろんなチャレンジャーを支えているのだろうと、当時の僕を思い出しながら想像しています。
メールありがとうございます。制作された音楽をぜひ聴いてみたいです。
ではそのMX2004Aを見ていきましょう。
マニュアルに使用例がでていますが、
4人編成のバンドだと、モノ入力には、マイク2本、ギター、ベース、ドラム2本
ステレオ入力にキーボード、サンプラー、そして録音機材やCD入力など十分なスペックを持っているのではないでしょうか。
ライブのみならず、スタジオや宅録に活躍しそうです。
そのほかに、左右に音を振り分けるパン、イコライザーは12kHz、3kHz、500Hz、80Hzの4チャンネルなども装備されています。
商品名にEURORACKとあるようにスタジオなどでは、ラックマウントできるサイズです。
電源はズシリと重い外付けACアダプターがついています。電源部を外に出すことで内部のノイズ対策には優れているのかもしれません。
電脳遊幻組は、楽器や音楽機材も買取しています。こんなの売れるかなと迷ったら電脳遊幻組にご相談下さい。無料でお見積り査定も行っています。出張買取、宅配買取、持ち込み買取などお客様のご都合にあわせ買取をいたします。
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