1970年代の始め4チャンネル・ステレオというものが登場しました。通常ステレオは左右のスピーカーが2つですが、後方左右に追加設置して4つのスピーカーで聞くようにしたものです。現在のサラウンドシステムと同じような考え方です。
現在のサラウンドシステムも同じですが、それ専用の機械とソフトが必要でした。
今回買取させていただいたものの中に4チャンネル・ステレオ・レコードがありました。
4チャンネル・ステレオには細かく言うといろいろな規格があってややこしいのですが、マトリクス方式とディスクリート方式という2つの規格があります。それぞれ仕組みが違うためマトリクス方式の機械はマトリクス方式のソフトで、ディスクリート方式の機械はディスクリート方式のソフトでないとその効果を発揮しません。ですが、普通の2チャンネルのステレオでかける分には問題なく通常のステレオとして再生します。
今回のSQのロゴがついているのはマトリクス方式です。
この図を見ますと、4つのスピーカーを配置するのは、そんなに問題はありません。
簡単に説明しますと、音楽を録音する時に4本のマイクで録音した4つの音を機械的に2つのステレオに合成し、再生する時は、逆に2チャンネルから4チャンネルに変換してあげるわけです。このレコードの次にある「SQデコーダー」という機械が4チャンネルにしてくれる魔法の箱です。
ですが、ここで大きな問題があるわけです。レコードはあるけど、今となってはこれをちゃんと4チャンネルとして再生する機械を持っている人はあまりないのではと思います。
このサイモン&ガーファンクルはソニーから発売されていたので、SONYの当時の製品を調べてみました。
4チャンネルデコーダーは1975年発売のものでSQA-2030、SQD-2010、SQD-2050などがみつかりました。このデコーダーはマトリックス方式のSQだけでなく同じ方式のRM規格も対応している上、競合規格のディスクリート方式のCD-4規格にも対応しているようです。価格は2万~7万くらいです。その他に当時発売されていた家庭用のステレオ機器は4チャンネル対応をしていたものも見られます。
今ではまったく見なくなってしまった4チャンネル・ステレオですが、その技術は現在のサラウンドシステムに引き継がれているのでしょうか。
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